短編映画『東電刑事裁判 不当判決』

マスコミの報道では分からないことは、こういうメディアで知る以外にない。 www.youtube.com

映画『スキャンダル』

アメリカでニュース専門のケーブルテレビ局「FOXニュース」を立ち上げ、共和党など保守政治家にも強い絵影響力を持っていたCEOのロジャー・エイルズが、女性キャスターに対するセクハラで訴えられて辞任した。2016年のことらしい。 その事件を実名で描いた映…

貧乏自慢

最近読んだキューバの本に、壊れたサンダルを自分で修理して履けるようになったと自慢する青年の話が書いてあった。 その一方、日本をはじめ欲望がエンジンとなった資本主義社会では、高価なブランド品や何百万円もする腕時計を身に付けて自慢している。 金…

キューバの社会

私たちは、消費社会のメンタリティを追い求めません。結局、あれも欲しいこれも欲しい、買いたい買いたいだけの社会になってしまうでしょう。ラテン・アメリカもアジアもアフリカも、消費社会を目指せという教育をしているし、IMFも世界をその方向に導こうと…

映画『国家が破産する日』

韓国の通貨危機を描いた映画『国家が破産する日』を観た。国際的な通貨の仕組みに疎いので全体像がよく把握できないが、金融資本のグローバライゼーションの実態を知ることができた。IMFとアメリカがグルになって韓国をはじめアジアなど中進国を収奪する背景…

むのたけじの言葉

戦争中は朝日新聞の記者として記事を書き、戦後すぐに国民を欺いていたことを悔いて退社した後、秋田でミニ新聞「たいまつ」を発行したむのたけじの著書に以下の記述があった。 「思想っていうのは書くものなの? しゃべるものなの? 大学で講義するものなの…

子供と戦後世代の戦争責任

家永三郎の『戦争責任』は、当時の軍部や政治家、天皇の戦争責任だけでなく、原爆や無差別空爆を行ったアメリカ、イギリスやソ連、メディアにいたるまで広範囲にわたって戦争責任を糾弾している。驚いたのは、当時の子供や、私のように戦後生まれの世代にも…

自虐史観か傲慢史観か

前2回の記事に書いたような戦争観を右派は「自虐史観」と呼んで排斥しようとする。彼らは、侵略戦争ではなく、アジア諸国をヨーロッパ列強の植民地支配から解放するための戦争であったと主張する。 であるなら、中国や東南アジアに出兵する前に、日本が植民…

「大東亜戦争」か「太平洋戦争」か?

前回の記事のタイトルを「太平洋戦争は侵略戦争か?」としたが、この名称を使うことには少し抵抗があった。記事を書くきっかけとなった『日本人の戦争観』(吉田裕・岩波書店・1995年)に以下のような記述があったからだ。 「大東亜戦争」は当時の軍事政権が…

太平洋戦争は侵略戦争か?

最近読んだ本に意外な事実が書いてあった。1993年8月10日、当時の細川護熙首相が記者会見で「太平洋戦争は侵略戦争であり、間違った戦争であった」と明言。それを受けて、毎日新聞が行ったアンケートで以下の数字が出たという。 ①細川首相の発言について、あ…

映画『共犯者たち』を観た

韓国のテレビ局と権力の攻防を描いたドキュメンタリー映画『共犯者たち』を観た。 イ・ミョンバク政権とパク・クネ政権がKBSやMBCに介入し、情報を隠蔽したり、それを批判的に報道するプロデューサーを上層部に圧力をかけて解雇するなど、露骨なメディアコン…

ビールかけは究極の食品ロス

プロ野球でリーグ優勝したり日本一になると、祝勝会で盛大にビールかけが行われ、それをテレビが大々的に放送する。 それを見ていると、私は暗澹たる気持ちになる。まず頭に浮かぶのは、「ビール工場でビールを造っている人たちはどう感じているだろう?」と…

オリンピックは毎年アテネで開催すべし

日本はすっかりオリンピックモードに包まれているが、私はまったく関心がない。というよりも、今の形のオリンピックは廃止すべきだと思っている。その理由の一つは無駄な箱物。 1976年のオリンピックで約1兆円の赤字を抱えたモントリオール市が、市民の税金…

富裕層が提案する富裕税

アメリカの富裕層18人が、金持ちにもっと税金を課すべきだという書簡を公開したらしい。署名したのは、投資家のジョージ・ソロス、ディズニー家の子孫、フェイスブック共同創業者、ハイアットホテル創業一家の相続者など。 その文面の一部は、「富裕層にもっ…

映画『東京裁判』を観た

上映時間4時間半もの長編、しかも平日なのに、約100席のミニシアターが満席となったことにまず驚いた。 そして、アメリカ人の弁護人ブレークニーの「戦争は犯罪ではない」という陳述にびっくりした。さらに、「真珠湾攻撃が殺人罪なら、原爆投下も同罪である…

伊藤園の人権感覚

私はコーヒーよりも緑茶を愛飲するので、特に夏はペットボトルのお茶をよく買う。しかし、伊藤園の「お~いお茶」は基本的には買わない。理由は、商品名に女性蔑視の思想があって不快だから。 「お~いお茶」という言葉は誰が誰に対して発するかを考えれば分…

大食いと食品ロス

大食いを売り物にしたタレントがテレビに出てくると気分が悪くなる。料理をただ消化器官に流し込むために口に入れるという行為は、味わったり、栄養として摂取するという本来の「食」に対する冒涜だろう。 食品ロスを報じるニュースで、まだ食べられる食品を…

映画『主戦場』を観た

小学生の頃、音楽室にバッハ、ヘンデル、ハイドン、ベートーベンなど偉大な作曲家の肖像画が飾ってあった。すべて男なので、私は「男は女より芸術的能力が高いのだ」と思った。昔は(今も残っているが)男尊女卑社会で、女が能力を発揮する場を与えられなか…

在日米軍は憲法違反

1957年、東京砂川町にある立川基地の拡張に反対したデモ隊の一部が米軍基地内に立ち入ったとして7名が起訴された。この「砂川事件」の裁判で、東京地方裁判所(裁判長・伊達秋雄)は「在日米軍は憲法違反」との判断を示し、被告全員に無罪を言い渡した。その…

さだまさしの人権感覚

以前、仕事の付き合いでカラオケに連れて行かれ、得意先の担当者が歌った歌に仰天した。「♪~3年目の浮気くらい大目にみろよ」。男と女のデュエットで、タイトルは『3年目の浮気』。カラオケが嫌いなこともあって、心の中で「そういうアンタは奥さんの浮気を…

映画『新聞記者』

映画『新聞記者』を観た。日本でもようやく“メディアVS権力”を、しかも現実を題材にして描いた映画が製作され、さらにメジャー作品として主要映画館で上映されるようになったことを歓迎したい。 私は“メディアVS権力”に強い関心があり、ベトナム戦争の機密を…