さだまさしの人権感覚

以前、仕事の付き合いでカラオケに連れて行かれ、得意先の担当者が歌った歌に仰天した。「♪~3年目の浮気くらい大目にみろよ」。男と女のデュエットで、タイトルは『3年目の浮気』。カラオケが嫌いなこともあって、心の中で「そういうアンタは奥さんの浮気を大目にみれるのか!」と叫んでいた。

その後、さだまさしの歌にも同様の詞があることに気づいた。『関白宣言』に以下のフレーズがある。

俺は浮気はしない。たぶんしないと思う。しないんじゃないかな。ま、ちょっと覚悟はしておけ。

表現の仕方は違うが、発想は『3年目の浮気』とまったく同じ、男の傲慢な開き直りだ。さらに、この歌が罪深いのは、全編に男尊女卑の思想を貫いている点。

俺より先に寝てはいけない。俺より後に起きてもいけない。めしは上手く作れ。いつもきれいでいろ。(中略)お前にはお前しかできないこともあるから、それ以外は口出しせず、黙って俺についてこい。

 

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冗談めかしているとはいえ、こういう歌を作って堂々と歌うさだまさしの人権感覚はおかしいのではないか。もともとこの人が作る歌や歌詞には人をみくびったところがあって好きになれなかったが、根底にこういう人権感覚があるからだと思う。

ついでながら、私は男である。